山の情報
曽爾高原とは
- 奈良県と三重県の県境に位置し、倶留尊山(1,037m)から亀山(849m)を結ぶ山稜の西麓に広がる
- ススキで一面覆われた草原、毎年3月に山焼きが行われる
- 春から夏にかけての新緑の季節が美しい
- 秋のススキはバスの直行便が出るほど観光客にも人気
- 草原の中腹に「お亀伝説」が残るお亀池がある
マップ
曽爾高原|おすすめの季節
初夏|新緑の草原
3月の山焼きのあと春から夏にかけてみずみずしい若葉を広げ、新緑の季節は高原いっぱいに美しい景色が広がります。ススキの季節と比べると人が少ないので山歩きには最適です。
10月上旬~11月下旬|ススキの草原
9月中旬に穂が出始めると、11月下旬にかけて約40ヘクタールある曽爾高原が一面ススキで覆われます。太陽の光を浴び銀色の波となって風にたなびくススキと、夕暮れには金色の波に変化し、より美しい景色を見せてくれます。
秋のライトアップ(山灯り2023年は開催中止です)
※山灯り2023 開催中止(灯籠の修理が間に合わないため)
日没後は暗くなるので必ずライトを持参してお出かけください。
例年9月中旬ごろから11月下旬にかけてライトアップが行われます。
(日没後~21時)
お亀池周辺を約200個の灯籠で遊歩道を照らし、夕景からの幻想的な山灯りと満点の星空が楽しめます。
【体力別】おすすめの登山コース
曽爾高原の3つの山
- 亀山
・お亀池を見下ろすようにそびえる標高849mの山
・亀山峠をはさんで倶留尊山と対峙する
・亀の背中に似ていることから名前がついた - 二本ボソ
・倶留尊山の手前に位置する標高980mの山
・私有地に入るためこの手前で入山料500円を払う
・むかし山頂に二本のホソの木があり、この巨木が目印となっていたことから名前がついた - 倶留尊山(くろそやま)
・曽爾村最高峰の標高1,037mの山(日本300名山)
・亀山へと続く山稜の西側は緩やかなスロープとなって山麓まで伸びているが、東側は二本ボソあたりまで切り立った岩壁となっている
入門・初心者向け|亀山周回コース
標高 | 849m(亀山) |
歩行距離 | 約1.9km |
歩行時間 | 約1時間 |
標高差 | 登り約181m・下り約167m |
レベル | 入門コース |
野口駐車場のすぐ上が曽爾高原の入口です。
亀山峠から亀山までは岩場もありますが、観光客の方も歩かれていたので登山装備なしで歩けるコースとなっています。亀山から麓までは階段が続き歩くやすくなっています。
亀山峠から二本ボソへ向かってすこし登ると(岩場あり)展望広場があるので、その辺りまで歩いて戻ってきても良いでしょう。
※二本ボソへは入山料が500円必要です。二本ボソ山頂から引き返して亀山に登るコースでは、歩行距離は3.4㎞、約2時間のコースとなります。
初級~中級向け|二本ボソ・倶留尊山・亀山コース
標高 | 1,037m(倶留尊山) |
歩行距離 | 約4.6km |
歩行時間 | 約3時間半 |
標高差 | 登り約546m・下り約546m |
レベル | 初級~中級コース |
二本ボソから一旦下って倶留尊山へ登り返す形になります。激下り・激登りですので、体力に自信のある方はぜひチャレンジしてください。
倶留尊山山頂は眺望がイマイチですが、ベンチがあって休憩できます。
曽爾高原へのアクセス
車でアクセス
〒633-1202
奈良県宇陀郡曽爾村太良路
マップコード:342 334 709*11
大坂からは阪神高速松原線・西名阪自動車道・名阪国道を経て「針インター」より国道369号経由で約2時間
駐車場
野口駐車場 150台
【料金】普通乗用車 800円(先にゲートで支払う)
徒歩1分
トイレあり
曽爾高原ファームガーデン 200台
【料金】無料
徒歩30分
※国立曽爾青少年自然の家の駐車場は施設利用者のみ
電車・バスでアクセス
近鉄名張駅西口から三重交通「山粕西行」バスで37分「太良路」で下車
※バス停にトイレあり
大人 片道810円
徒歩45分~1時間
※10~11月のみ曽爾高原への直行便あり 47分
大人 片道950円
直行便は青少年自然の家で降車できるので太良路より歩く距離が短くて済みます(約10分)
ただし行き・帰りともに本数が少ないので要注意
注意点
俱留尊山は急坂の連続
倶留尊山の手前は急な岩場が連続しているので、体力に自信のない方は二本ボソで引き返した方が無難です。また岩場の片側は崖なので、危険というほどではありませんがご注意ください。
下山時は急な岩場を下ることになるのでこちらの方が滑落の危険があるかと思います。ケガのないように慎重に下山してください。
蛇(マムシ)に注意
お亀池の横、倶留尊山手前で2回蛇に遭遇しました。お亀池手前に「蛇に注意」の看板があったので、歩く時はあまり端の方を歩かないようにしましょう。
夕方以降、特に今年はライトアップが中止されているので、暗い中での散策は注意してください。
夏の暑さ対策
曽爾高原は日差しをさえぎるものがないので夏の紫外線対策・熱中症対策は重要です。二本ボソ・倶留尊山へは樹林帯の中を歩きますが、暑さで体力が奪われるので盛夏は避けた方がいいと個人的には思います。日傘・サングラスは必須アイテムです。
シーズン中(10月・11月)は混雑します
年間登山者数の内訳では10月・11月が突出して多くなっています。名張駅から直通便が出るなど、観光客も押しかけるのでかなり混雑します。10月後半~11月の土日祝日は特に混雑するようで、駐車場は車の列がずらりと並ぶそうです。
野口駐車場は有料ですが、回転が速いためファームガーデンに比べると待ち時間が少ないといった情報もありました。(お亀の湯に立ち寄る場合は始めから下に駐車した方がいいかもしれません)
「どこかのテーマパークのようだ」との口コミもあったので、お出かけの際は覚悟してくださいね(汗)
立ち寄りスポット
温泉|お亀の湯
※2023年10月1日より 大人900円 小人500円
「木の浴室」と「石の浴室」があり男女週替わり制となっています。
木の浴室の露天風呂からは、兜岳・鎧岳を一望でき、石の浴室の露天風呂からは曽爾高原が望めるパノラマ露天風呂となっています。
※ススキのシーズンには週替わり制ではなく固定となります。
【通常営業時間】
4/1~11/30 11時~21時(最終受付20時)
【冬期営業時間】
12/1~3/31 11時~20時30分(最終受付19時30分)
【定休日】
毎週水曜日(祝日は営業、翌日休業)・年末年始
【問い合わせ】 0745-98-2615
曽爾高原ファームガーデン
お亀の湯に隣接するリゾート施設で、地ビールや地元の野菜を使ったお料理が楽しめます。特産品も販売されているので立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
お風呂のあとのソフトクリームは最高です!
銭の花|草餅
ファームガーデンの向かいにある「銭の花」というお店は、厳選されたよもぎが使われていて「美味しい!」と評判のお店です。
人気はイートイン限定の「きなこくさもち」(250円)
おもちが柔らかくて持ち上げると伸びるほどです。きな粉とあずきに絡めていただきます。
持ち帰り用にパック詰めされた草餅(200円)も売られています。
https://tabelog.com/nara/A2904/A290403/29001
まとめ(YouTube)
「2023年はライトアップが中止」という残念なニュースもありましたが・・・
これから11月下旬にかけてますます美しい姿をみせてくれる曽爾高原。
混雑は避けられないかもしれませんが、夏の暑さからやっと解放されたので、ぜひ一度足を運んでみてください!
私たちは混雑をさけて9月中旬に行ってきました。まだまだ暑くて過酷な山行となりましたが・・・目の前に広がる絶景に大感動でした~
YouTubeをアップしてますので良ければ参考にしてくださいね!