問)冬に登山したいと思いますか?
この記事を読まれている方の中には「今年登山をはじめたばかりです」という方もいらっしゃるかもしれませんね。冬の登山ってどうなの???と、少し気になっていませんか?
寒いのが苦手な私は、冬はゆっくりお布団に包まれていたいし、あったかい部屋でのんびり読書でもしていたい超インドア派です。
でもいざ登ってみるとすごく良かったよ~!
冬に登山してわかったことは「一年で一番おすすめの季節」って事!
そこで第一回目は「冬登山のおすすめポイントと注意点」についてまとめてみました。
第2回目の今日は「冬登山に必ず持っていく10のアイテム」についてまとめています。
前回チラッと書きましたが、冬登山は防寒対策が何より重要なんです。
実際に経験して「これは必要!」と感じたアイテムだけをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
冬登山の服装
まず始めに冬登山の服装について。
冬は特に、基本のレイヤリングが重要となってきます。
要は「重ね着」ですが、それぞれの役割を理解して素材に注目して選ぶようにしましょう。
ベースレイヤー・ドライインナー
汗冷えを防ぐ役割として、ベースレイヤーの下に速乾性のある下着(ドライインナー)を着用するのが主流になりつつあるようです。汗かきの方・不快感を感じる方はぜひ取り入れてみてくださいね。
女性はブラジャーも綿ではなく化繊の物を選びましょう。
肌に直接触れるドライインナーやベースレイヤーは吸湿・速乾性のある素材が基本。
綿素材は、吸水性はあるけど速乾性に劣るのでNGですよ。
注)UNIQLOのヒートテックも登山には不向きです
ヒートテックの素材:38% ポリエステル, 30% アクリル, 20% レーヨン, 12% ポリウレタン
レーヨンという繊維は濡れると乾きにくいという特徴があるそうです。
冬の汗冷えは最悪の場合、命に関わります。
購入する際はどんな素材が使われているかしっかり確認しておきましょう。
冬はメリノウールの長袖タイプのものがおすすめ
ミドルレイヤー
ベースとアウターの間に着る、防寒用のフリースやダウンジャケットなどがこれに当たります。
暖かければいいという物でもなく、季節や気温によって薄手・厚手の物を使い分けます。
脱いだ時にコンパクトにたためるもの、透湿性のあるもの、通気性のいいもの、と機能性も要チェック。
自分が持っているアウターの機能性との相性で考えると選びやすいかも!
アウターレイヤー
雨や風などの外気から身を守るだけではなく、内側にこもった湿気や熱を発散させる機能性も重視します。アウターレイヤーは保温性がないものが多いので、中に着るミドルレイヤーで調節します。
本格的な雪山登山・山岳スキーを楽しむ方は、より機能性に優れた「ハードシェル」と呼ばれるアウターがおすすめです。風を通さない分厚く頑丈な生地で出来ています。
低山登山を楽しむ方はレインウェアやソフトシェル(防水機能のあるもの)でOK。
冬登山に持っていく10のアイテム
冬山へ向かうための服装がわかったところで、次は「普段の持ち物にプラスする冬登山ならではの必須アイテム」についてご紹介していきます。
これだけは絶対必要!と思うアイテムばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね。
軽アイゼン
冬の登山、やはり「万が一」に備えておく事が重要です。
麓では雪が積もっていない、なんなら山の中腹まで全く雪が積もっていなかったのに、山頂付近は雪だらけ、なんてことも普通にあります。
雪はまぁ良しとして、舗装路が凍ってツルツル滑り、歩くのが怖かった経験も・・・。
チェーンアイゼンは装着も簡単でコンパクトなのでおすすめです。
これ一つあるだけで登る山の選択肢も増えて、何度か雪山にチャレンジすることもできました。
ただ、2回目の使用でチェーンが外れ、シーズン終わりにはゴムがご臨終に・・・
チェーンの修理にミニサイズのペンチ等を持ち歩くと安心ですよ。
ゲイター(ゲーター・スパッツ)
靴の中に砂や石、枯れ葉などが侵入しないようにしたり、汚れを防止する目的で雨上がりや雪の日に使用することが多いゲーターも冬の必須アイテムの一つです。
霜や雪が融けて登山道のコンディションがすこぶる悪かったりするので、必ず持ち歩いています。
足首までのショートタイプと膝下までのロングタイプがあるんですが、冬は防寒にもなるし、ズボンが汚れにくいロングタイプがおすすめですね。
そういえば、思いがけず大雪だった時に初めてラッセルを経験したんですが(膝下まで雪が積もっていた)、ゲイターを持ってなかったので靴の中に雪が入り込んでかなり冷たい思いをしました・・・。
凍傷になるところだよね・・・あれは危なかったな。
保温ポット
寒くなると必ず持ち歩くのが保温ポットです。
休憩の時に温かい飲み物があるとホッとしますよね。(ダジャレじゃないよ)
残念ながらポットのお湯では美味しいカップラーメンは作れません(超温い)
そもそも山でカップラーメンを食べたいと思わないし(自分が)
お湯をわかす時間が待てない(夫が)ので、今年もポットを愛用する予定です。
カップラーメンじゃなくて鍋が食べたいよ。
ポットは必ず沸騰したお湯で温めておいて、家を出る直前に再度沸騰したお湯を入れ替えています。そうすることで山専用の保温力の高い物をわざわざ買わなくても、ある程度熱さが保たれますよ。
味噌汁&スティックドリンク
休憩時に飲む味噌汁や飲み物はスティックタイプの物を持参します。
冬はおにぎりがカチカチになるけど、やっぱりお味噌汁が最高~
今年は「冷たくなりすぎないおにぎり」を開発したいですね。
コーヒーだけじゃなくココアとか紅茶スティックも持っていくと、その時の気分で選べるからおすすめ~♪
冬用手袋
凍傷の危険があるから意外と軽視できないのが手袋だと思っています。
ウェアのレイヤリングの考えをそのまま当てはめて、手袋もレイヤリングすることが良しとされていますね。
雪のない低山を歩くときは厚めの冬用手袋でOK!
雪が積もっているような気温の低い場所では、「手袋は絶対に外さない」というのが常識。そのためインナーグローブが重要になってきますよ。
インナーグローブ
- 手指にフィットする
- スマホが操作できる
- 保温性・速乾性のあるもの
「手袋を外さなくても細かい作業ができる?」といった視点で選ぶといいかも。
アウターグローブ
- 防水性
- 保温性
- 使用感
梯子やロープ、トレッキングポールの掴みやすさなど、使用感が重要かもしれませんね。
あまり大きすぎても使いにくいので、実際に手に取って選んでいただきたいです。
ちなみに、ミトンタイプは保温性に優れているのですが、使用感はやはり劣ります。登る山を選ぶので、ハイキングなどの軽い山歩きにはおすすめですよ。
ネックウォーマー
冬の冷たい風は体温をすぐに奪っていきます。ネックウォーマーは間違いなく必需品!
こちらも吸湿性・速乾性・保温性のあるものを選びましょう。
娘2人から誕生日にネックウォーマーをもらっていた夫
片面は防風効果の高い素材が使われていて、片面は毛足の長いフリースのリバーシブル!
スタイリッシュでカッコいいし暖かそう♪
ニット帽
ニット帽も必需品ですね!
耳まで隠せる薄手の「ビーニー」が何かと重宝するみたいですよ。
個人的には耳当て付きの帽子が欲しいなぁと思っています
実は恐ろしく帽子が似合わないので持っていないんです(汗)
去年めちゃくちゃ寒かったから今真剣に選んでるとこ!
レジャーシート
レジャーシート?と思われるかもしれませんね。
冬はベンチ等が濡れていることが多くて、荷物を置くのにも休憩するのにも困ることが多かったんです。
立ったまま休憩するのはアリなんですが、休憩時にはザックをおろして肩も休ませたいですよね。
レジャーシートは万能で、一年を通して持っていたいアイテムですが、冬は特に必需品ですよ~
携帯用座布団
携帯用座布団とは・・・
コンパクトに折りたためて軽量、ふわふわでお尻が痛くならないマットの事!
冬はお尻から寒さが伝わってくるので、こういうクッションが欲しい!と思ってました。
ってことで、今年導入予定の新アイテムです。
使用感などはまたレビューしたいと思います!
カイロ
寒がりさんの必需品、カイロは絶対外せません!
「貼る」タイプはおすすめしませんが、移動中や休憩中は寒くて寒くてとってもツラいので、最低2つはポケットに入れて持ち歩いています。
夫は必要ないっていうけど、実は予備で2つ持ち歩いてますよ。
個人差があるかな~と思いますが、私にとっては重要なアイテムの一つです♪
まとめ
今回は「いつもの装備にプラスするもの」をご紹介したので、ヘッドライトやエマージェンシーシート、ライターなどは含めていません。
冬は暗くなるのが早いので、必ずヘッドライト・予備の電池も準備してくださいね。もちろん、電池の確認は毎回必ず、自宅に戻ったら電池は外して保管します。
スマホの充電も寒さで早く消耗するので、予備のバッテリーも必須ですよ。
このシリーズが終わったら、「いつもの装備」についてもまとめてみたいと思います。
次回は「雪山登山」についてまとめたいと思いまーす!