六甲山は人気の観光地として広く知られています。六甲山牧場やガーデンテラスなど「行ったことあるよ!」という方は多いのではないでしょうか?
私も娘を連れて何回か遊びに行った事があります
実は六甲山というのは宝塚から須磨まで続く六甲山系全域を指す呼び方で、牧場やガーデンテラスのある場所が山頂ではありません。
山頂は牧場からだと約9km、ガーデンテラスからだと約3.5㎞離れた場所にあり、「六甲山最高峰」という名称で呼ばれています。
六甲山の山頂は「六甲山最高峰」と呼ばれています!
六甲山系は多くの山が連なっていて、その数は50以上とも70以上とも言われています。そのため登山コースも数えきれないほど存在していて、週末には多くの登山客で賑わう山域なのです。
今回はその中でも特に人気の「ロックガーデン→六甲山最高峰→有馬温泉」の登山コースをご紹介します!
人気の山域ですが遭難件数も多いので、ぜひ注意点など読んで参考にしていただけたらと思います!
山の情報|六甲山(ろっこうさん)
六甲山
- 一般的に六甲山系全域のことを指す
(住宅地で分断された高取山より西は六甲山西部と呼ばれ区別されることもある) - 最高点は六甲山最高峰と称す(標高931m)
- 新日本百名山・日本三百名山・ふるさと兵庫50山に指定されている
- 六甲全山縦走が人気(須磨浦公園から宝塚駅までの約56㎞)
- 毎日登山発祥の地
六甲山の良いところは街と山が近くてアクセスがしやすいというところ。海も近いので景色が良いというのも魅力の1つですね。
マップ
市街地から近いので駅から歩いて移動できます(バス・ロープウェイの利用も可)
コース紹介|ロックガーデンから最高峰、そして有馬温泉へ
標高 | 931m |
歩行距離 | 約12km |
歩行時間 | 約5時間半 |
標高差 | 登り約1160m・下り約795m |
レベル | 初級コース |
一般的にレベルは「初級コース」となっていますが、個人的には「中級コースでもおかしくないのでは?」と感じています。
約12㎞、5時間半の道のりなのでかなりハードな山行だと思いますが、朝早く出発して多く休憩をはさむことでなんとかゴールできると思うので、ぜひ頑張ってください。
ロックガーデンが混み合うので早朝出発がおすすめです!
登山コースのメインスポット
高座の滝(こうざのたき)
駅から住宅街を30分ほど歩くとロックガーデンの入口に到着です。お茶屋さんの前を進むと目の前に滝が現れます。
滝の横から登り始めるので、ここで上着を脱いだり靴紐を結びなおしたりして準備を整える人が多いです。
ロックガーデン
六甲山最高峰を目指すルートは数多くありますが、一番人気なのがロックガーデンです。ゴツゴツとした岩場を登っていきます。
普通の山歩きとは違って岩登り・ロッククライミングのような体験ができるところが人気の理由です。危険箇所はありませんが、下る場合は多少危険度は増すと思います。
人気のルートなので大変混雑しますし、下山してくるかたとすれ違うこともあります。道が狭いので譲り合いながら楽しく登ってくださいね。
高所恐怖症のビビリですが、ロックガーデンは大好きなコースです!
私は危険だから行かないと決めています(;^_^A
風吹岩(かざふきいわ)
ロックガーデンを登りしばらく歩くと目の前に大きな岩が見えてきます。ここが風吹岩と呼ばれる人気スポットで、登山口から約60分ほどで到着します。
大きな岩場と鉄塔があり、眺望はイマイチですが、横池や金鳥山などへ向かう分岐点にあたるので、多くの登山者がここで休憩を取っています。
注意点は以下の2つ。
- イノシシがいたらその場を離れること(襲われた人もいます)
- 猫が数匹住み着いているので休憩時はごはんを取られないよう目を離さないこと
イノシシも猫も人間に慣れているから怖くないという人もいますが、注意喚起している人もいるので危機管理だけはしておいてください。
一度だけイノシシを見ましたが、かなり大きくて恐怖でした!
コース内容をもっと詳しく知りたいかたは活動日記をご覧ください。写真多めで解説しているので参考になると思いますよ。
アクセス|行きと帰り
大阪方面から阪急芦屋川駅まで
行き
阪急大阪梅田駅→芦屋川駅
運賃 280円
※特急・通勤特急・快速急行は停車しません
有馬温泉から大阪方面へ
帰り
神鉄・地下鉄有馬温泉駅(谷上駅で乗り換え) → 三宮駅
運賃 680円
阪急神戸三宮駅→阪急大阪梅田駅
運賃 320円
JR三ノ宮駅 → 大阪駅
運賃 420円
高速バスがおすすめ
高速バス 有馬温泉⇔梅田(阪急三番街)
運賃 1400円
※ネットから予約可能
https://www.hankyubus.co.jp/highway/route/highway14.php
いつも帰りはバスを予約しています!
高速バスは完全予約制なので座ったまま乗り換えなしで梅田まで移動することができます。登山後はとても疲れているので車内で仮眠が取れるというのもおすすめポイント。
注意点は以下の4点。
- 電車移動に比べて少々割高
- 道路の混雑状況で到着時刻が遅れることがある
- トイレがない
- バスの時間が気になってゆっくりできない
一番遅いバスで17時40分発なので、ゆっくり温泉に浸かったり、温泉のあと食事や食べ歩きを愉しみたいときには不向きです。
六甲山登山の注意点
六甲山系は風化した花崗岩でできていて、ザレザレで滑りやすく、急な坂道やゴロゴロの石道を歩いたりもします。
特に今回のコースはハイキングではなく登山に分類されるハードな山行なので、以下の項目を参考にしていただき安全に楽しんでいただけたらと思います。
服装について
標高差が登り1,000mを越える為、夏は特にですが冬場でも汗をかきやすいと思います。基本のレイヤリングで衣服を着脱し体温を調節しましょう。
ロックガーデンは岩場の斜面なので日光をまともに浴びます。日除け対策は必須ですよ。
六甲山を挟んで有馬温泉側(裏六甲と呼ばれる)は天気が急変しやすく気温も少し低くなります。雨対策と防寒対策もしておきましょう。
装備について
必需品|ヘッドライト
六甲山は人気の山域で登山者が多いので安心感があります。しかし、ルートの多さが道迷いを引き起こす原因になり遭難件数も多いというのが注意点です。
下山が遅くなった時の為にヘッドライトは必需品です。※電池の確認をお忘れなく
推奨|登山靴・トレッキングポール
ザレザレの登山道、岩場あり、急坂あり、ゴロゴロの石道あり、ハイキングではなく本格的な登山に分類されるので登山靴推奨です。
長距離に慣れていない方はトレッキングポールがあると安心。おすすめのアイテムです。
必需品|多めの水と行動食
長距離でアップダウンも激しいので消費カロリーが当然多くなります。行動食はいつもより少し多めぐらいがちょうどいいです。
季節の変わり目は水分量の調節が難しく、1リットルで足りるだろうと思ったら全然足りない!という事も。夏場は特に多めに準備しておきましょう。自動販売機も置いてありますが、水・お茶は売り切れになっていることが多いです。
山頂手前にお茶屋さん(一軒茶屋)があり、カレーライスなどの軽食が登山者に人気です。ただし、雨天時は閉店との記載もあるので、必ず1食分は準備しておきましょう。
冬に必要な装備
有馬温泉へ下山する場合、積雪・凍結の恐れがあるので軽アイゼンは必須アイテムです。手袋やネックウォーマーなどの防寒グッズもお忘れなく。
登山中の注意点⚠︎
イノシシに注意!
コースによっては危険箇所あり
ロッククライミングの聖地なので、付近にはたくさんの岩場があってどのルートも人気があります。(キャッスルウォール・岩梯子など)注意点としては「人についていかない」ことです。
ルートによっては危険箇所もあり、実際転落事故も起こっています。十分注意して進んでくださいね!
また、地質が脆いためあちらこちらで崩落が発生しています。迂回路が設置されてますので案内に従って進みましょう。
遭難に注意!
分岐点では必ず現在地を確認しルートミスをしないように。
また、身近な山だからと安易に登山せず、計画をしっかり立てましょう。
有馬温泉|金の湯・銀の湯
有馬温泉は日本が誇る名湯の一つです。
その理由は、無色透明な「銀泉」と空気に触れると透明から褐色に変わる「金泉」の、異なる泉質にあります。
室町時代の歌人・江戸時代の儒学者がそれぞれ、草津温泉・下呂温泉とともに「三名泉」と記したとあり、歴史は古く「日本書紀」にも有馬温泉の名が記録されているそうで、「日本三古湯」の一つにも選ばれています。
となると、日帰り入浴でも高そうなイメージですが・・・実はかなりお得なんです!
銀の湯は550円・金の湯は650円
2館券は両方楽しめるお得なチケット(有効期限1年間)で、なんと850円!(大人料金)
銀の湯は比較的人が少なめ。ゆっくり楽しみたい方には銀の湯がおすすめです。
やはり金泉が人気なので、こちらは観光客も多くてかなり混雑します。
第一・第三火曜日が定休日(祝日の時は翌日)
サービスディにはさらに値段が安くなるので、HPをチェックしてからお出かけくださいね♪
有馬温泉のグルメ情報
登山後のお楽しみと言えば温泉の次に食事!汗を流したあとは人気のクラフトビールや食べ歩きなど楽しんで帰りましょう♪
アリマ ジェラテリア スタジオーネ
金の湯から徒歩3分
温泉の後にさっぱりとした手作りジェラートが最高に美味しい!
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280112/28044218/
まめ清
金の湯から徒歩2分
豆乳ソフトクリームがおすすめ!
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280112/28025666/
酒市場
阪急バス案内所のななめ向かいにある角打ちです。店内はカウンターのみですが、ちょっとしたおつまみもあり、ビールや日本酒、焼酎なんかも飲むことができますよ。
このほか、コロッケや酒まんじゅう、炭酸せんべいなどなど、食べ歩きスポットがたくさんあるので(飲食店多数)、登山計画を立てるときに立ち寄りスポットもぜひ検索してみてくださいね♪
まとめ
関西近郊で登山を始める方はまず六甲山から攻めていく方が多いのでは?と思います。
今回は特に人気のロックガーデンから最高峰を経て有馬温泉へと下山するルートをご紹介しました。
歩行距離12㎞、活動時間はおそらく6時間を超えると思うので、初心者にはかなりハードな山行になるでしょう。
もし下山するのがしんどいようなら「ケーブルを利用する」という手もあるので、パターンをいくつか想定しておくのもおすすめです。
活動日記も参考にしてくださいね
有馬三山を縦走して有馬温泉へ向かったときの様子はこちらから