六甲山は人気の観光地として広く知られていますが、実は「六甲山」という山は存在しません。
「六甲山」とは宝塚から須磨まで続く六甲山系全域を指すもので、最高峰は「六甲山最高峰」と称されています。
この六甲山系は登山コースがとても多くバラエティーに富んでいて、老若男女、多くのハイカーに愛されています。週末にはたくさんの人で賑わう山域なのです。
電車やバスでアクセスがしやすく、縦走登山も人気、「毎日登山発祥の地」でもあります。
今回は特に人気のロックガーデン→有馬温泉の登山コースをご紹介します!
山の情報|六甲山(ろっこうさん)

マップ
市街地から近いので駅から歩いて移動できます(バス・ロープウェイの利用も可)
六甲山登山|おすすめスポット
高座の滝(こうざのたき)

- 落差10mの滝
- ロックガーデンの入口にあり、横にはお茶屋さんがある(トイレあり)
- 阪急芦屋川駅から徒歩で約30分
阪急芦屋川駅から住宅地を歩いて徒歩30分、ロックガーデンの入口にこの高座の滝が存在します。
ロックガーデン

- ロッククライミング発祥の地
- 週末は渋滞になるぐらいの人気コース
六甲山最高峰を目指すルートは数多くありますが、一番人気と断言できるのがこのロックガーデンです。ゴツゴツとした岩場を体全体を使って登っていきます。


いつもの登山とは違う楽しさがあります!高所恐怖症ですが怖さは感じませんでしたよ♪

ロックガーデンの登り口で左へ進むと地獄谷へ向かう破線ルートに進みます(看板アリ)
ここから万物相へ登るコースも人気ですが、初心者が足を踏み入れるのは大変危険です⚠
※注意
地獄谷は沢登りの難所コースです
万物相は風化した花崗岩で大変滑りやすく、滑落事故が多い場所です
風吹岩(かざふきいわ)

ロックガーデンを登りしばらく歩くと目の前に大きな岩が見えてきます。ここが風吹岩です。登山口からは約60分ほどで到着します。
- 人気の休憩スポット
- 岩の上に登ると眺望良し
- イノシシに注意!(六甲山系はイノシシがかなり多い)

猫が数匹住み着いています。休憩時はご飯が狙われるので注意してくださいね(笑)
おすすめの登山コース(ロックガーデン~六甲山最高峰~有馬温泉)
阪急芦屋川駅→ロックガーデン→雨ヶ峠→六甲山最高峰→有馬温泉


下山後は有馬温泉へ♨
歩行距離は長くなりますが人気の縦走コースです!
標高 | 931m |
歩行距離 | 約12km |
歩行時間 | 約5時間半 |
標高差 | 登り約1160m・下り約795m |
レベル | 初級コース |
アクセス

車
阪急芦屋川駅近くのパーキングに駐車
(有馬温泉からは地下鉄・阪急を乗り継いで戻ってくることになります)

お酒が好きな方はぜひ電車で!温泉後のクラフトビールがおすすめです♪
電車・バス(大阪から)
行き:阪急大阪梅田駅→芦屋川駅
運賃 280円
※特急・通勤特急・快速急行は停車しません
帰り:神鉄・地下鉄有馬温泉駅(谷上駅で乗り換え) → 三宮駅
運賃 680円
阪急神戸三宮駅→阪急大阪梅田駅
運賃 320円
JR三ノ宮駅 → 大阪駅
運賃 420円
高速バス 有馬温泉⇔梅田(阪急三番街)
運賃 1400円
※ネットから予約可能
https://www.hankyubus.co.jp/highway/route/highway14.php

高速バスは+400円かかりますが、登山後・温泉後・飲酒後にはおすすめです。乗り換えがないし絶対座れるので(指定席)。渋滞による遅延の可能性はあります。
服装の注意点

- ロックガーデンでは伸縮性のある動きやすい服が望ましい
- 基本のレイヤリングで体温調節する
- 夏は日差しに注意
標高差が登り1,000mを越える為、夏は特にですが、冬場でも汗をかきやすいと思います。基本のレイヤリングで衣服を着脱し体温を調節しましょう。
ロックガーデンは岩場の斜面なので日光をまともに浴びます。夏の日除け対策は必須。
装備の注意点

- ヘッドライトをお忘れなく
- 登山靴
- トレッキングポール
- 行動食は多めに
- 冬は積雪・凍結の可能性アリ(軽アイゼン・防寒小物など推奨)
必需品|ヘッドライト
六甲山は人が多いという安心感はありますが、ルートの多さが道迷いを引き起こす原因にも。
歩行距離12㎞のロングコースなので、下山が遅くなった時の為にヘッドライトは必需品です。※電池の確認をお忘れなく
推奨|登山靴・トレッキングポール
岩場がありアップダウンも激しいので登山靴推奨です。
最高峰から有馬温泉へはゆるやかな坂道が続きますが、石がゴロゴロしていて歩きにくさを感じました。長距離に慣れていない方はトレッキングポールがあると安心ですよ。
必需品|多めの行動食と水
長距離でアップダウンも激しいので消費カロリーも当然多くなります。行動食はいつもより少し多めぐらいがちょうどいいです。
季節の変わり目は水分量の調節が難しく、1リットルで足りるだろうと思ったら全然足りない!という事も。夏場は特に多めに準備しておきましょう。
山頂手前にお茶屋さん(一軒茶屋)があり、カレーライスなどの軽食が登山者に人気です。
ただし、雨天時は閉店との記載もあるので、あまりあてにせず1食分は準備しておきましょう。
冬に必要な装備
積雪・凍結の恐れがあるので軽アイゼンは必須アイテムです。
山頂は360度パノラマで遮るものが何もないので、手袋やネックウォーマーなどの防寒グッズもお忘れなく。
登山中の注意点⚠︎
イノシシに注意!

- イノシシに遭遇する確率がかなり高い
約50年前から地元民により餌付けがされていたそうで、神戸市の条例により現在餌付けは禁止されていますが、なかなか減らないそうです。 - 人慣れしていてほとんどは襲ってこないが近寄らないように
※稀に「襲われた」とか「ザックを奪われた」という報告もあるそうです

結構歩いてるけど、まだ見たことはありません。
追記)風吹岩に大きなイノシシがいました!
コースによっては危険箇所あり

- ロックガーデンはロッククライミングの聖地
- 危険な岩場ルートに入り込まないよう注意
- 転倒・転落に注意
- 崩落箇所は案内に従って迂回路に進むこと
ロッククライミングの聖地なので、付近にはたくさんの岩場があってどのルートも人気があります。(キャッスルウォール・岩梯子など)
ルートによっては危険箇所もあり、実際転落事故も起こっています。十分注意して進んでくださいね!
また、地質が脆いためあちらこちらで崩落が発生しています。迂回路が設置されてますので案内に従って進みましょう。

岩梯子は怖かったからもう行きません。。。
遭難に注意!
- 六甲山系では道迷い遭難がとても多いそうです(迷ってて暗くなるケース)
分岐点では必ず現在地を確認しルートミスをしないように。
また、身近な山だからと安易に登山せず、計画をしっかり立てましょう。
有馬温泉|金の湯・銀の湯
有馬温泉とは、日本三名泉であり日本三古湯である
有馬温泉は日本が誇る名湯の一つです。
その理由は、無色透明な「銀泉」と空気に触れると透明から褐色に変わる「金泉」の、異なる泉質にあるようです。
室町時代の歌人・江戸時代の儒学者がそれぞれ、草津温泉・下呂温泉とともに「三名泉」と記したとあり、歴史は古く「日本書紀」にも有馬温泉の名が記録されているそうで、「日本三古湯」の一つにも選ばれています。
となると、日帰り入浴でも高そうなイメージですが・・・実はかなりお得なんです!
銀の湯は550円・金の湯は650円
2館券は両方楽しめるお得なチケット(有効期限1年間)で、なんと850円!(大人料金)

銀の湯は比較的人が少なめ。ゆっくり楽しみたい方には銀の湯がおすすめです。

やはり金泉が人気なので、こちらは観光客も多くてかなり混雑します。
第一・第三火曜日が定休日(祝日の時は翌日)
サービスディにはさらに値段が安くなるので、HPをチェックしてからお出かけくださいね♪
有馬温泉のグルメ情報
登山後のお楽しみと言えば温泉の次に食事!汗を流したあとは人気のクラフトビールや食べ歩きなど楽しんで帰りましょう♪
アリマ ジェラテリア スタジオーネ
金の湯から徒歩3分
温泉の後にさっぱりとした手作りジェラートが最高に美味しい!



まめ清
金の湯から徒歩2分
豆乳ソフトクリームがおすすめ!


酒市場

阪急バス案内所のななめ向かいにある角打ち
バスの待ち時間の間に1杯!
店内はカウンターのみですが、ちょっとしたおつまみもあり、ビールや日本酒、焼酎なんかも飲むことができますよ。

私たちはいつもここ!
このほか、コロッケや酒まんじゅう、炭酸せんべいなどなど、食べ歩きスポットがたくさんあります。
まとめ
とても人気な縦走コースですが、初心者にはなかなかハードだった12㎞でした。
こちらの山行記録もぜひ参考にしてくださいね!