基礎知識 登山の基本

【冬も登山する?しない?】第四回:冬登山を楽しむ秘訣~初心者さんにおすすめの5つの楽しみ方

前回の「雪山登山について」では、雪山のどういうところが危険なのか?どういった装備や心構えが必要なのか?といった点でまとめていきました。

第一回目でおすすめしたとおり冬の登山って魅力がたっぷりなんです!でも、本格的な雪山へ行こうと思うと装備にかなりお金がかかってしまうんですよね~。

今回は初心者さん向け「冬登山の楽しみ方」についてまとめていきます。低山の山歩きは冬が一番歩きやすいし、冬しか見れない景色もあります。これからの山歩きの参考になれば幸いです♪

氷の芸術・氷瀑(ひょうばく)を見よう

大迫力の氷瀑

寒さ厳しい冬には滝全体が真っ白に凍結した「氷瀑(ひょうばく)」を見ることができます。まさに冬限定のお楽しみ!

関西では1月後半から2月にかけて氷瀑の便りが届きますが、暖冬で気温が高いと完全な氷瀑が見れないこともあります。今年は1月中旬にかけて気温があがりすっかり雪も融けてしまいましたが、また寒波がやってくるので期待できそうですね!

関西の人気氷瀑スポット

氷瀑が見れる関西の人気スポットは金剛山・裏六甲・笠形山・(大峰山)などがあります。
※大峰山系は雪が多く6本爪以上のアイゼンが必要になるので初心者向きではなさそうです。

おすすめ氷瀑スポット
  • 金剛山の二の滝(ツツジ尾谷ルート)
  • 裏六甲の七曲の滝
  • 笠形山の扁妙(へんみょう)の滝

裏六甲の七曲の滝はルートがわかりにくいので次回の「おすすめの山」で詳しく解説します。ちなみに、細い道からロープ場を登るのが怖くて撤退しました(笑)高所恐怖症には厳しかった・・・。

1月23日現在
金剛山山頂は積雪が5cmで再び真っ白な雪景色に変身しました。氷瀑は少しづつ成長中とのこと!裏六甲・笠形山の氷瀑は残念ながら無し×

美しい霧氷(むひょう)を見よう

一定の条件下でしか見ることができない霧氷も冬山でしか楽しめない景色の1つです。いつでも見られるというものではなく、条件が揃って初めて見れるものなので、お天気をみて山に出かけてみてくださいね。

霧氷を作る3つの気象条件

  1. 寒さ:氷点下の気温
  2. 風:西高東低の冬型気圧配置で北からの風が強いとき
  3. 湿度:空気中に霧や雲などの水分がある

ポイントは3つ目です。
通常、水というのは0℃で凍りますが、霧や雲の中には0℃でも凍らない水分があり、この水分が北からの季節風によって木の枝に吹きつけられる事で霧氷ができるのです。

晴天が続いているときは空気中の水分が少なくなっているので、どれだけ気温が低くても霧氷は見れないそうです。

霧氷は3つに分類されます。

樹氷(じゅひょう)

・気温が-5℃以下の環境で風の弱いときに発達
・空気中の水蒸気が張り付いた瞬間に凍ることで成長する
・気泡を多く含み不透明で白色
・手で触ると簡単に崩れるほど脆い

風が強いときに風上側へ向かって羽毛状に成長したものを「海老の尻尾」

海老の尻尾


樹木が完全に樹氷や雪によって覆われたものを「スノーモンスター」と呼びます。

スノーモンスター

粗氷(そひょう)

・気温-4℃以下で風速が20m/秒のときに生じる
・樹氷よりも固く半透明
・樹氷に比べて氷の粒が大きく、粒同士が融合して大きな氷の塊を形成する場合もある

樹霜(じゅそう)

・空気中の水蒸気が霜となって地面よりも高い木の枝などに付着するもの
・通常の霜と同じ原理で作られる
・氷の粒でできた樹氷とは区別される

まりっぺ
まりっぺ

霧氷が作り出す幻想的な世界はシーズン中に一度は見ておきたい光景です♪

冬だからこそおすすめ・低山(縦走)登山

・比較的暖かい
・虫がいない
・暑くないから疲れにくい
・人が少ない
・景色がいつもより綺麗

低山を一番快適に楽しめるのは冬だと思っています。
夏に苦しめられる太陽の光も、冬には暖かく心地よく感じます。虫もいないしヘビも出ない。強いて言えば、霜がとけて登山道のコンディションが悪かったり凍っていたりするところかな。

縦走登山もおすすめで、長い距離を歩くにはうってつけ。
六甲全山縦走、コンカツなんていかがでしょうか?

六甲全山縦走

約56㎞の縦走コースで、昨年3年ぶりに大会も開催されました。
須磨浦公園駅(もしくは塩屋駅)から出発して、須磨アルプス・菊水山・摩耶山・六甲山最高峰等を経て宝塚駅まで。
早朝から夜までかかる超ロングコースなので、2分割・3分割で縦走される方も多いです。

須磨から近い旗振山・高取山からの眺めは海も近いので絶景が楽しめますし、須磨アルプスの「馬の背」と呼ばれる細尾根は一番の人気スポットかもしれません。

滑落したら死亡・・・怖すぎる

菊水山までの長い階段地獄、六甲山から宝塚までのアップダウンもかなり歩きごたえがありますよ。

コンカツ(金剛山+大和葛木山)

標高1,125mの金剛山と標高約960mの大和葛木山を1日で2つ登ることを略して「コンカツ」とか「カツコン」とかって呼びます。(登る順番で呼び方が変わる)

グルっと周回したら約15kmのロングコース。普通のペースだと7時間ほどの山行です。
何がきついかって、一旦下りきってからまた登るところ。正直、「もうええやん、帰ろうや」っていう気持ちになります(笑)

こんな楽しみ方ができるのも寒い季節ならでは、というか。もちろん季節に関係なくコンカツする人もいるんですけどね。

雪山をトレッキングしよう

前回少しおすすめしましたが、スキー場でスノーシュー体験ができるのです♪

http://makinokougen.co.jp/publics/index/44/

https://www.biwako-valley.com/snowshoeing/

本格的な登山ではないけれど、雪山を実際に歩くことで足りないものや必要な装備が見えてくるかもしれません。雪山は不安だけど行ってみたいな~という方は、雪原をトレッキングするところから始めてみてもいいのでは?と思います。

まりっぺ
まりっぺ

私たちも行ってみたいな~

冬の温泉は最高!

山のあとの温泉が最高なのは1年を通して変わらないのですが。
冬は体が冷え切ってしまうので、氷瀑や霧氷を見に行った時なんかは絶対に外せませんね。駅の近くに温泉どころか銭湯さえない事も多いので、山を選ぶときには近くに温泉があるかの確認も怠りません。

荷物が多い冬場は特に車が便利ですが、路面凍結や積雪には十分お気をつけください。

まとめ

冬登山は魅力がいっぱいです。
初心者だからと敬遠せず、氷瀑を見たり霧氷をみたりとまだまだこの冬を楽しんでくださいね。

チェーンアイゼンがあれば金剛山・高見山といった初心者向けの雪山登山もできますので、冬しか味わえない景色を楽しんでいただけたらと思います。

ではまた!

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